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安全管理
¥200,000
・機材点検…使用する機器や機材の安全点検 ・工法の確認…決められた工法を守っているかを確認 ・作業員の健康チェック…疲労や体調不良などで起こり得る、ヒューマンエラーの予防 ・危険予知運動…作業開始前に、作業中の危険性を想定し、職人が事故を起こさないための対策を考え事故防止に努める ・5S…「整理・整頓・清掃・清潔・躾(しつけ)」で現場をきれいに整えることで、転倒の予防や生産性の向上につなげる ・ヒヤリハット事例の共有…ヒヤリハットを体験した報告をもとに、事例の周知と改善策を立てる また、建設現場で発生しやすい事故は、大型建設機械の取扱事故、クレーンからの重量物落下、足場からの転落事故など多岐にわたります。これらの事故を未然に防ぐため、建設業界では安全管理において以下のルールを定めています。 ・上下作業の禁止…落下物による事故の危険性が高いため ・吊り荷の下の人払い…吊り荷の落下事故を防ぐ ・高所作業時の安全帯の使用…足場などから転落した場合の命綱 施工管理者の立場になった場合、これらの安全管理を全員に周知徹底することが大切です。危険な作業をしていないかを巡回してチェックする、危険な箇所に看板を設置する、炎天下の作業では水分補給を促すなど、事故を未然に防ぐことが安全管理の重要な任務となります。
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工程管理
¥200,000
計画の段階では、施工法や施工の順序をもとに、工程ごとの日程と作業手順を踏まえて工程表を作成します。決められた工期までの全体工程表のほかに、重要な工程に絞った部分工程表、業者を把握しやすい横線式工程表などを作成します。また、工程表の作成は、以下の手順で行うことが基本です。 ①計画を立てる ②品質の確認 ③原価の確認 ④工事の進捗状況を確認 ⑤天候などによる損害を想定 ⑥経営を考慮 ・工事の指示や指揮をする「実施(Do)」 実施の段階では、計画通りに工事を進めるために現場の指示や監督を行うこと、資材や重機などの手配を行います。 ・進捗状況の把握と工事を予定通りに進める「検討(Check)」 検討の段階では工事の進捗状況を確認し、計画の工程と実施の工程を比較検討して、工事の進行具合を管理します。 ・工程表の見直しや改善を行う「処理(Action)」 工程表と実際の工事でズレが生じた場合、遅れた部分の作業を改善して工程を進めます。大幅な改善が必要な場合は、工程表を見直したり、組み直したりすることもあります。 このように、工程管理はPDCAのサイクルで業務を行い、予定とのズレを最小限にとどめるように工期の調整を行います。
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コスト管理
¥100,000
多くの建設会社の中でコスト管理(出来高や工事原価の把握)ができている企業は、それほど多くはありません。「何故、コスト管理をする必要があるのか」といえば、建設工事、特に土木工事では気象条件に左右されやすく、施工条件も現場によって毎回変わることが多く予測が難しいことがあげられます。そのため、利益の想定や工程の進捗が最終目標と乖離しないように定期的に確認することが重要課題です。 現場監督に求められるのは、できるだけ短いサイクル(可能であれば日報によって毎日)で今日の売上と工事原価、工事の進捗がどのように推移しているかを把握することです。作業の種類が多岐にわたる建設工事では、現実的にこのコスト管理ができている会社はごくわずかであり、言い方を変えれば、日々コストを把握出来ている少数の会社だけが、大きな成果を出しています。 現場に求められるコスト管理は、戦略的な経営を行うための手段として現場の損益を常に把握し、分析、修正を行っていくことです。建設会社では、管理部門の事務員さんと現場の監督員が緊密に連携が取れるほど、このコスト管理の仕組みを構築しやすくなります。
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品質管理
¥200,000
設計図や仕様書の品質を満たすため、品質評価の試験を行ったり、工程ごとの品質や出来形を確認したりするのが品質管理の主な業務です。品質管理で主に行うことは、工程ごとに「写真を撮って証拠を残す」ことです。 品質管理で撮影するのは、材料の荷姿、コンクリート打ち込み前の鉄筋の状況、型枠で囲う前の配筋の状況、コンクリートの打つ状況など多岐にわたります。実際の建設工事では、設計図通りに作業が進んでいるか、品質を満たしているかを確認し、その証拠を写真に残してから次の工程に移ります。つまり、品質管理を滞りなく行うことは、工期に建造物を完成させることにつながる重要な要素といえるでしょう。 また、これらの写真撮影は若手が担当するケースが多く、施工管理に就いて間もない頃に任される可能性が高い業務です。写真撮影のほかに、現場を巡回しながらの進捗確認や修正の指示、寸法のチェックなども含まれます。